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こっちも色々

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うみまでのみち

山道を歩いている
雨が降りそうだ
隣にいるのは誰だったか
ずっと昔に知っている様な
寺で手を合わせて
いつかした話の続きを
ついさっきの事の様に語る
柔らかい顔

どこかの部屋であなたが眠っている
窓の外は海
淡い緑の仄明るい日
大きい波にも揺れない船に乗って
螺旋階段を下り
取り巻く紺碧を飽かず眺める

夢でしか会った事のない二人



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まぼろし

何度か引っ越しをして
あなたがどこにいるのか
知っている人はいない
今どうしているのか
元気でやっているか
声を聞きたいと願っていて
手元に残った番号を
諳じる程眺め続けても
電話する事が出来ない
本当は会ったって
何が始まるのでもないと
分かっているから



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渚にて

本人とは違う顔をしたあの人が
違う国の言葉を喋って
どこかで見知った人達を
笑いながら諭す
それは誰もが知っていて
思わず黙る
昔の話
色とりどりの日除け傘
波打ち際のベンチに腰掛け
波に足を晒す
炭酸水と初夏の朝



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寡黙と沈黙と犠牲

仲違いを噂されている
あの人達が憚りも無く
ぼろぼろに泣きながら
互いの優しさを言い合っている
本当の事を言えず
噂や不確かな話に掻き乱された
長い間
隠していた心の内を明かして
笑って生きていける
これからの何も彼もは
自分のもの



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幸せ

約束など無かった事と
いつの間にか薄まる記憶の彼方に
委ねられずに残したまま
遥か昔の思い出の様に
語る事も出来ず
摺り硝子の向こうの朧な影が
責める筈も無いのに
新しい明かりを灯せない
あの人の背を押して
私が泣く



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天駆ける足

雲を駆け雷を以て
風に乗り雨を従え
陽の光を梳き束ね
昼と夜の天に架ける
もっと光を
闇を



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あわい

海と空が溶け合う場所へ
涙のインクで手紙を書く
緩やかに眠りにつく世界で
悲しみの端切れで身をくるみ
誰からも届かない返事を待つ
私を悲しいと思う
あなたの幻を支えに



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繰り返す夢の世界

今はもう乗らない
ずっと昔に乗り慣れた電車で
見知らぬ土地へ運ばれて
戻る路線を教えられても
その電車は明日まで来ない
いつも辿り着けない目的地
外はいつの間にか夜
ネオンサイン
地下道を通って反対側へ
トリケラトプスの化石の道
サクサク崩れる
虚構の知合いが優しく笑う
宙ぶらりんで足元が覚束無い
緩やかで乳白色の
入口も出口もない世界



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美しい魚

あなたは体温の高い魚
誰よりも速く長く遠く
どこ迄も限り無く
この広大な海を
一心不乱に泳いでいる
傷だらけの
美しい魚



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勇気

どうしても気になって調べた
あの時飲んでいた薬
風邪薬すら飲まなかったくせに
見られたくない姿を慌てて誤魔化す
何かを言うべきだろうか
未だ測りきれないこの距離を
飛び越せないまま



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